2022/09/20
このところ、テレビのニュースの事件事故報道でどうも気になる事…というか
言い方がある。例えば被害者は86歳の”女性”加害者は86歳の”男”という表現だ。おそらく高齢者と呼ばれてきた方たちへの配慮だろう
「わしゃまだ90歳じゃわい!まだ高齢者じゃないわい!」
どっからどう見たって後期高齢者だが、そう叫びたい気持ちはわかる。
かくゆう私も中高年の後半の年齢だ、まだまだ若い・・・つもりだ うん、つもり
だけだけど
話しは戻り、「86歳のお年寄りの女性が・・・」と報道していたニュース
いつから「86歳の女性(容疑者の場合は”女”)」と言うようになったのだろう?
ネットの無い時代はTVへの抗議はもっぱら電話やFAX、局の前でプラカード持って大声で叫ぶ等々。だけど今では誰もが1クリックで批判できる時代だし
BPO(放送倫理・番組向上機構)からの注意も怖いだろうし、メディアの造り手もデリケートになるのも分かります。
もしも、この先いろんな表現に規制または忖度が必要になるとしたら・・・
未来に放送されるニュースはこんな事になるかも知れません・・・
「昨日、午前2時頃、大阪府大阪市北区XX町にあるホテル”〇〇〇”の前の路上で高齢の女性”AAA”さん(85歳)が中年の男で土木作業員の”BBB”(55歳)に文化包丁で首や胸を数十か所をめった刺しにされ、通りかかったランニング中の通行人が発見。”AAA”さん(85歳)は病院に運ばれましたが死亡を確認。駆けつけた警官によって”BBB”(55歳)は殺人傷害致死の容疑で逮捕されました。」
というようなニュースがあったとします
まずは被害者の実名”AAA”を出すのは遺族に考慮してよろしくないとなります。加害者の実名”BBB”もまだ容疑者であり犯人と断定していないということで伏せられることに。”高齢女性”や”中年男性”の表現や年齢も出すのもいかがなものかとなり
加害者の職業を出すのもその業界団体から「イメージが悪くなり求人が難しくなるだろ!」とお叱りがあり。
また、ホテル”〇〇〇”と物件の名前を出すと「うちの前で殺人があったなんて知れたら事故物件として”大〇てる氏の事故物件サイト”に炎マーク付けられて客が来なくなるだろー!営業妨害だ!」とホテルのオーナーも怒り心頭になり。また、詳しい住所”XX町”を出すと、その自治会から「うちの町内の印象が悪くなり果ては治安も悪くなるかも知れないから出さないでくれ」と歎願があり、また大阪市と出すと大阪市長が大阪府と出すと大阪府長が「ニッポンでも”オオサカ”は治安がワルイのデスか?と海外から
の旅行客が来なくなるだろ!」とクレームがつき、特定の事件場所の表現は控えることに。
更に深夜2時にランニングは健康上如何なものか?と健康促進を唱える団体(そんなものあるのか?)もクレームが、またランニング中に死体を発見してしまう恐怖からランナーが減るだろうとランニング協会(だからそんなものあるのか?)からもクレームが
また”文化包丁”という具体的な凶器を出すと包丁製造メーカーから売上が悪くなるとも言われ
”めった刺し”という表現が残忍で青少年に悪影響だ、いや殺人とういう行為自体が残酷な表現だ子供たちに悪影響だと言うことでこれも削除
「加害者と被害者の”男女”の性別表現じたいがおかしい!」とLGBTの支援者からも抗議が、では二人の人間が…となると「人間だけ特別な扱いか!人間も一種の動物にすぎないだろう」と動物愛護団体から、二体の動物が…となると植物をこよなく愛する団体から「植物だって生きているんだ友だちなんだ~♪」とだんだん変な方向へ…
ということで未来のニュースはこうなりました・・・
「ニュースです。 昨日未明二体の生き物が、大変な事になりました!」
・・・・何が起きたのかさっぱりわかんないや